2012_08_19 boukyou 03ANCHORの営業マンがあの帝王『飯島誠』
こっそり飯島名人と呼んでますが(笑)

その飯島名人からたまに来るメールがなかなか参考になるのでご紹介します。
以下そのまま書きます。

世界の自転車事情についてお話したいと思います。

先のロンドンオリンピック、ツールドフランスの結果を見てもわかる通り、世界の自転車競技をリードしているのは

間違いなくイギリスです。

今まで感覚で対応してきたものを全て数値化する事でイギリスはアドバンテージを築きました。

例えば、260kmのロードレースを通常のウエアーで走った場合と、スキンスーツで走った場合に、

トータルでどのくらい少ない出力で走れるかを選手に伝えました。

快適性を犠牲にしてまでも選択するぐらいの数値がそこにはあったと思います。


あらゆる事の数値化という事で、大きく変化してきているもののひとつとして、ライディングポジションがあります。

より少ない出力と低い心拍で速いスピードが出せるポジションが現在の主流になってきています(あくまでも競技です)

顕著に表れている種目の一つに、トラック競技のオムニウムという陸上十種競技に似た種目があります。

簡単に紹介しますと2日間かけてタイム種目3つと、レース種目3つの順位を争い、合計順位の少ない選手が優勝となります。

ロンドンオリンピックの同競技のベスト記録は、F250m 12’556  1kmITT 1’00”981 4kmITT 4’20

と全て日本記録より良いタイムです!

ちなみに大柄の選手が活躍する中、銀メダルの選手は(2013ユーロップカー所属)169cm、59kgと

日本人と変わらない体系です(体格のハンデが自転車競技は少ないです)

タイム競技と言えば普通TTマシンを想像されると思いますが、オムニウムでは通常のドロップハンドルを使います。

そこで空気抵抗対策としてハンドル幅を狭く(360mmが主流)、サドルは高めの超前乗りで、

効率化から使用ギアは53×14、50×13というビックギアです。

参考までに2008年北京オリンピック、ポイントレースで私が使用したギアは53×15なので、

オムニウムで使用するギアは後ろ1枚は重たいです(種目が違うので単純比較は出来ませんが)

室内の競技場という事で少ない出力と低い心拍で速いスピードを求めた結果のポジション、ギアになります。


一昨年末、修善寺日本CSCに日本初となる250m室内競技場が完成しました。

今まで感覚に頼ってきたとレーニングも今着々と数値化されてきています。

日本が世界と並ぶ日もそう遠いい未来ではないと確信しています。

飯島名人は小柄な方ですが太腿が凄い(笑)
去年利根沼田で行われた望郷ラインセンチュリーライドにANCHORとしてお手伝いに。
もちろんANCHORの看板背負って一緒に走りました。
この望郷ラインセンチュリーライドはコース110km、まぁ半分が登りで半分が下り、そんなコース。
ほとんど平坦地がなし。少しはありますが。そこをノーマルクランク11-23Tのギアでガシガシ登っていきます。
さすがですね帝王(^_^)こっちはコンパクト12-25Tでへろへろ登って行きますが・・・・

さすがオリンピック、日本代表、国旗を背負って出た方は実戦から離れてていてもさすがスーパースターです。